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2026.7.16
【公式談話】2011年FIFA女子ワールドカップ優勝から15年に寄せて
##普及

一般社団法人なでしこケア 代表理事
熊谷 紗希

 

2011年7月17日。ドイツのピッチで私たちが掲げたワールドカップのトロフィーと、日本中から届いたあの温かい歓声から、今日でちょうど15年が経ちました。

当時20歳だった私は、偉大な先輩方の背中を追いかけることに必死でした。あの日の世界一が、その後の私のサッカー人生を大きく変え、ヨーロッパで挑戦し続けるための揺るぎない原動力となったことは間違いありません。あの日ともに戦ったチームメイト、スタッフ、そして今もなお女子サッカーを応援し続けてくださるすべての方々に、改めて心から感謝申し上げます。

しかし、この15年という月日は、決して歓喜の余韻だけではありませんでした。世界中で女子サッカーのプロ化が進み、競技環境が目覚ましいスピードで発展していく中で、私は海外でその変化を肌で感じてきました。

だからこそ、日本にも世界に通用する才能がたくさんいるにもかかわらず、その可能性をもっと広げられる環境をつくりたいという想いが年々強くなっていきました。

「あの日の熱狂を、一過性のものにしてはいけない。」

「次の世代の女の子たちが、もっと夢を描ける環境をつくりたい。」

その想いから、私は仲間たちとともに一般社団法人なでしこケアを設立しました。

来年、2027年には女子ワールドカップが開催されます。私自身、一人の現役選手として、これが「最後のW杯挑戦」になるという強い覚悟を持って、今もヨーロッパの第一線で戦っています。

現役として世界の舞台で戦える時間には限りがあります。世界と向き合い続けている今だからこそ伝えられる経験や価値観、そして世界基準を、日本の未来を担う子どもたちへ受け継いでいくことが、今の私の最大の使命だと感じています。

その具体的なアクションとして、なでケアではU-12女子選手のための世界挑戦プロジェクト「SAKI KUMAGAI WORLD CHALLENGE」を始動し、このたび第2回の開催を決定いたしました。

私自身がそうだったように、多感な時期に「世界の壁」を肌で知り、「世界トップクラスの環境」を体感することは、技術だけでなく、一人の人間としての人生を大きく変えるきっかけになります。

地方に眠る才能たちが、生まれ育った環境に関係なく世界へ羽ばたけるように。

私たちは、その扉を切り拓き、一人ひとりの挑戦に寄り添いながら、日々の成長まで伴走し続けます。

あの日から15年。私たちが繋いできたバトンは、いま確実に次の世代へと手渡されようとしています。

日本の女子サッカーには、まだまだ大きな可能性があります。

私は現役選手として、最後のワールドカップで再び世界一を目指します。

そして、その先も、未来のなでしこたちが世界へ挑戦できる環境をつくり続けていくことが、私自身のもう一つの挑戦です。

次の15年、そしてその先の未来をつくる少女たちの挑戦を、ぜひ皆様と一緒に応援し、支えていただけますと幸いです。

これからも、なでしこケアは未来のなでしこたちのために、挑戦を止めません。

2026年7月17日