9月13日（月）、元女子サッカー選手で、現在はJFAこころのプロジェクト「夢の教室」のアシスタントスタッフを務める小林弥生さんをスピーカーに迎え開催しました。

BEYOND ITとは、これからプロになる・プロになった選手の不安を少しでも軽減するために実施する選手向け講習会のことです。

”選手を超えて、一人の人として自立していく”という意味を込めて名付けられました。

第4回目のテーマは

「今から始めるデュアルキャリア～子どもと接する社会貢献活動～」です。

2014年に現役を引退し、翌年の2015年からJFAでの社会貢献活動を始めた小林さんから、「夢の教室」の活動内容を詳しく紹介していただきました。

「夢の教室」とは、2007年に開始されたJFAこころのプロジェクトの一環であり、当時、いじめや不登校などの社会問題が多発していたことをきっかけに発足しました。

スポーツ選手らが目標や夢を持つことの素晴らしさを子どもたちに伝え、将来について考えてもらうことを目的としています。

「夢の教室」では、まず体育館で夢先生と子どもたちがゲームを行った後、教室でのトークセッションに移ります。

ゲームタイムは子どもたち全員が協力しなければいけない仕掛けになっていて、作戦会議などから子どもたちとの関係を深めます。トークタイムでは、夢先生が「夢曲線」を用いながら、自身が夢を叶える過程で落ち込んだとき、困難に直面したときにどう乗り越えたのかについて重点的に話します。

小林さんからは、

「JFAのアシスタントスタッフと同時に、常に元女子サッカー選手としての意識がある。自覚ある選手一人ひとりの行動が、女子サッカー全体の価値をあげることにつなげる」とお話がありました。

参加選手に「自主的に社会貢献活動に参加した経験があるか？」と聞いてみたところ、チーム主体の活動以外は参加したことがない選手が多くみられました。今後のBEYOND ITで、多くのデュアルキャリアの選択肢を選手の皆さんに知ってもらえる機会をつくっていければと思います！